手術を受ける患者さまへ

For patients undergoing surgery

データベース登録について 日本成人心臓血管外科手術データベース (JACVSD)へのデータ登録のお願い

菊名記念病院心臓血管外科では、日本成人心臓血管外科手術データベース(JACVSD)にデータ登録を行うことを患者さんにお願いしております。
 
JACVSD は日本心臓血管外科学会、日本胸部外科学会が中心になって2001年8月に運用を開始されました。JACVSDは、「心臓血管外科手術を受ける患者様の手術前の医学的身体状況と行われた手術およびその結果を調査し、これをデータベースとして情報収集し全国的に集計することにより、日本の心臓血管外科学の進歩、ひいては国民全体の福祉健康の増進に寄与することを目的としています。」(JACVSDホームページから抜粋)当科はJACVSDの趣旨に賛同し、2008年1月から参加することとし、院内の倫理委員会からの承認を受け施設認定を受けました。JACVSDでは、「個人の健康状態 に関する情報を取り扱うため、秘密保守には厳重な配慮を置き、コンピューター処理を行う際にも高品質の暗号形式を使用し、個人を特定できる形での情報公開は一切行わない」としています。(JACVSDホームページから抜粋)登録対象となるのは、2008年1月1日以降に、当院の心臓血管外科で手術・治療を受けた全ての方を対象としています。
 
送信されるデータには患者様のイニシャルおよび生年月日を含みますが、その他は個人を特定できるようなデータではありません。また、この調査のために、検査の追加や手術、入院期間の延長などは一切なく、診療に支障を来す事もなく、費用も一切かかりません。
 
本事業への参加は、患者さんの自由な意思に基づくものであり、参加されたくない場合は、データ登録を拒否していただくことができます。その場合はお申し出下さい。情報登録に同意なさらなくても、診察において不利益を受けることは一切ありません。

周術期口腔ケアについて

心臓や大血管手術などの手術後の合併症として、もっとも問題となるのは手術後の細菌感染症です。
 
なかでも口腔内細菌を気管や肺内に誤嚥することによる肺炎(誤嚥性肺炎)は、場合によっては重症化し入院期間が延長するだけでなく手術後の免疫力が低下した状態においては生命が脅かされることさえあります。
 
菊名記念病院心臓血管外科では、心臓や大血管手術を受けられる患者様に手術前後における歯科医院の訪問診療による口腔ケアをお勧めしています。
 
これにより、手術後の誤嚥性肺炎のリスクを下げることが期待されます。